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zoom RSS 「チョコレイト・ディスコ」以前と以後 −アイドルソングへの回帰

<<   作成日時 : 2008/08/22 22:06   >>

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 Perfumeがブレイクしたのは、公共広告機構のCMに「ポリリズム」が起用されて、TVで全国に放映されたから、とされます。その起用のきっかけになったのは、「チョコレイト・ディスコ」(「ファン・サーヴィス[sweet]」収録)のPVを木村カエラが偶然見てはまってしまい、自分のラジオ番組でしつこくかけ続けたからです。そして、それをまた偶然、CMディレクターが聞いていてオファーを出した、ということです。
 そういう意味では、「チョコレイト・ディスコ」こそがPerfumeがブレイクするきっかけになった曲です。「チョコレイト・ディスコ」は、女の子がバレンタインデーにむけてときめいている可愛らしい曲(当時Perfumeの3人は高校生)です。PVに収録されている3人のダンスも可愛らしい振り付けです。
 「チョコレイト・ディスコ」以降のシングルタイトル曲を並べてみると、
「ポリリズム」
「Baby crusing Love」
「love the world」
となっていて、タイトルや歌詞に「love」や「恋」を含むものが並んでいますし、曲調も親しみやすいです。アイドル的な大衆性を持った曲になっていると思います。また、インディーズ時代のシングルタイトル曲は、広島ローカルアイドル時代(パッパラー河合作曲)も全国インディーズ時代(木の子作詞 中田ヤスタカ作曲)も、アイドル性が強いです。
 それに対し、メジャーデビュー後、「チョコレイト・ディスコ」までの曲は、
「リニアモーターガール」
「コンピューターシティ」
「エレクトロ・ワールド」
となっていて、「エレクトロ三部作」と呼ばれているそうです。内容は、愛だの恋だのとは関係のない、世の中の矛盾に関する歌詞だったりします。(ただし、「リニアモーターガール」の歌詞の意味はよく分かりません。)曲調も格好いい感じで、「チョコレイト・ディスコ」の可愛らしい曲調とはかなり違います。
 つまり、Perfumeのシングルタイトル曲を時期的に大きく三区分するなら、
1 インディーズ時代:アイドルソング
2 メジャーデビュー後一年半:「エレクトロ三部作」
3 「チョコレイト・ディスコ」以後:アイドルソング
となり、「エレクトロ三部作」を挟んで、アイドルソングに回帰しているように思えます。なお、「チョコレイト・ディスコ」の少し前にネット配信限定リリースされ、同じCD(「ファン・サーヴィス[sweet]」)に収録されている「Twinkle Snow Powdery Snow」も、「チョコレイト・ディスコ」同様の可愛らしいアイドルソングです。しかし、「チョコレイト・ディスコ」と同じCDに収録されていることと、中田ヤスタカが「チョコレイト・ディスコ」がリード曲だと言っている[1]ため、「チョコレイト・ディスコ」で代表させることにします。
 「エレクトロ三部作」は「GAME」(アルバム「GAME」のタイトル曲)と同じ系列の曲のように感じます。ぼくは音楽の知識がないので、どういうジャンルとしてくくれるのか分からないのですが、ロックフェスティバルで披露しても全然違和感のない曲、という意味で同じ系列と感じます。
 アルバム「GAME」収録の新曲「セラミックガール」や「シークレットシークレット」はTVで披露されても、タイトル曲「GAME」はTVでは歌われることはありません。これは、「GAME」はちょっとハードすぎて、TVの歌番組向きではないということかもしれません。
 結局、「エレクトロ三部作」は女子高生アイドルユニットに歌わせるには冒険的な曲であって、結果的に大衆にはあまり受け入れられなかったわけです。もしも木村カエラが偶然目にしたPVが「チョコレイト・ディスコ」ではなく「エレクトロ・ワールド」だったら、あれほどはまりまくることはなかったかもしれません。「チョコレイト・ディスコ」は、Perfumeの3人の見た目の可愛らしさに似合った可愛い曲だったからこそ、木村カエラが一目で気に入ったのでしょう。
 中田ヤスタカは、Perfumeのインディーズ時代は事務所からの要請でアイドルっぽい曲を作っていましたが[2]、Perfumeがメジャーデビューするにあたり、「もうアイドルソングは卒業」と考えて、「エレクトロ三部作」でアイドル性を抑えて曲の格好良さで売ろうとしたのかもしれません。あるいは、「中田ヤスタカは、アイドルとかそういうものにまったく興味がない」「Perfumeにすら多分そんなに興味がない」[3]ので、もうアイドルソングは作りたくない、とばかり、自分の趣味に走ったのが「エレクトロ三部作」かも。
 しかし全く売れず、Perfumeが解雇の危機に陥ったところで中田ヤスタカが開き直って書いたアイドルソングが「Twinkle Snow Powdery Snow」と「チョコレイト・ディスコ」だったのかな、と思います。そして、それをきっかけとして公共広告機構CMソングの依頼があり、中田ヤスタカも、Perfumeに提供するシングルタイトル曲は大衆性を意識した曲作りをするようになっていったのではないかと思います。
 「GAME」(アルバムタイトルではなく曲名)は中田ヤスタカとしても自信作でしょう。でもそれをシングルでは出さずオリジナルアルバムに収録される曲と位置づけるのが現在の中田ヤスタカのバランス感覚だと思います。それは、「エレクトロ三部作」が市場では評価されず、「チョコレイト・ディスコ」や「ポリリズム」「Baby crusing Love」といった曲が評価されたことで身につけたバランス感覚かもしれません。その意味で、「チョコレイト・ディスコ」は、Perfumeにとっても中田ヤスタカにとっても、転機になった曲だと思います。

 ちなみに、アルバム「GAME」の中でぼくが一番好きな曲が「GAME」で、アルバム「GAME」の曲の中ではこの曲ばかり繰り返し聞いています。また、アルバム「Perfume Complete Best」(ブレイク前のアルバム)の中で一番好きな曲が「エレクトロ・ワールド」です。
 いつか、「GAME」とか「エレクトロ・ワールド」を地上波TVの歌番組で披露するPerfumeを見てみたいけど、ああいう曲を受け入れてくれる歌番組はないだろうな。

[1]「中田ヤスタカインタビュー」(Quick Japan(太田出版)vol.74,p.46)
[2]「中田ヤスタカインタビュー」(Quick Japan(太田出版)vol.74,p.44)
[3]「宇多丸×掟対談【第7章サウンド】」(読売新聞http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2007/10/post_2b84.html

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